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フィラリア症は蚊が媒介する病気で、犬糸状虫(フィラリア)の親虫が、心臓と肺動脈に寄生することによって起こる病気です。フィラリアは、成長して親虫になると体長約15~30cmにもなる線状の虫です。大量に寄生すると血管に詰まり、死んでしまうこともある恐い病気です。
感染当初は目立った臨床症状が認められないため、飼い主さんが気づかないうちに病気が進行してしまいます。臨床兆候が現れはじめた場合は、治療をするのが極めて困難なほど病気が重症化していることがあります。定期的な予防薬の投与と感染の有無の確認を心がけてください。
蚊は14度以上の気温が保たれていれば吸血活動をします。
家の中や駅、店舗など、冬でも過ごしやすい気温で過ごせる環境は非常に多く、近年では冬でも蚊が活動しています.
気密性が高く、通年快適な温度が保たれているような住宅は特にご注意ください
・咳をする ・運動や散歩を嫌う ・痩せてくる ・毛艶が悪くなる ・食欲がなくなる ・散歩や運動後に失神する ・呼吸が浅く早くなる
・貧血(口や目の粘膜が白い) ・腹水(お腹が出てくる) ・血尿(赤みを帯びた尿をする)
まず、臨床症状・X線検査・超音波検査・血液検査等を総合的に診断して、症状の程度により適切な処置(成虫や幼虫の駆虫)を行います。
フィラリアは月に一度の経口薬の投与で予防できます。また、年一度の注射薬で予防できるようになりました。
直射日光、陽射しの強いアスファルトの上などはもちろんですが、閉めきった室内なども高温になりやすいです。 老犬は体温の調節がうまく出来なかったり、心疾患などの持病があると少しの環境変化で起きるケースもあります。
注 意!
熱中症になったら、換気をよくして、水をたくさん飲ませるのがよいでしょう。特に頭を冷やすことが大切です。
意識がない場合、水を張った桶等に、頭がつからないように注意しながら入れ、体温を下げてすぐに病院へお連れください。
猫カゼともよく呼ばれる、目・鼻・のどの炎症をひき起こす伝染性の病気です。症状は発熱、元気消失、食欲不振、鼻水、目ヤニに始まり、二次感染が進行すると肺炎、副鼻腔炎となり死亡することもあります。原因は猫のヘルペスウイルスです。
寒さなどのストレスにより免疫機能が低下するとウイルスが活発に活動するようになり症状が悪化します。定期的なワクチン接種により感染の予防と症状の出現を抑えることができます。
犬や猫に寄生したノミの成虫は、24~48時間後にその体の上で卵を産みます。
卵は体から落下して、寝室やカーペット、畳などで孵化し成虫となり、再びペットに寄生します。
そしてその成虫がまた卵を産み落とし、これが何度も繰り返されるのです。また、ノミアレルギー性皮膚炎やサナダムシを媒介したりもします。
■ノミアレルギー性皮膚炎
かゆみや湿疹・脱毛などを伴う皮膚炎になります。一度この状態になると、その後はわずかなノミの寄生でも皮膚炎に悩まされます。
■瓜実条虫(サナダムシ)
ノミの幼虫がサナダムシの卵を食べ、その体内で発育します。そのまま成虫になったノミを、犬や猫が食べてしまうことで小腸に寄生します。下痢やおう吐の症状があらわれ、瓜の実に似た片節が糞便や肛門の周りに付着するようになります。
■猫ひっかき病
バルトネラ ヘンセレという菌によっておこる病気で、感染猫から他の猫へノミが媒介します。猫には症状が出ませんが、感染した猫に人間が引っかかれたり、噛まれたりすると、リンパ節が腫れて発熱や頭痛を起こす事があります。
■ノミの寄生セルフチェック
※)注意!ひとつでもチェックが入ったら、念のためお早めにご相談ください。
マダニは吸血生物です。雌の成虫マダニは吸血すると吸血前の体重に比べ、約100倍にもなると言われています。
吸血時に様々な恐ろしい病気を感染します。
また、マダニを発見しても無理に引き剥がそうとすると、その部分が化膿したり病原体をペットに感染したりするので見つけたらすぐにご来院頂きたいと思います。
■SFTS(重傷熱性血小板減少症候群)
マダニが媒介するSFTSは、致命率が約20%にのぼる新興感染症です。これまでは主に西日本を中心とした発生をしていますが、SFTSウィルスを保有しているマダニは、全国で確認されています。
これまでは、犬や猫などからの感染は、寄生したSFTSウィルス保有マダニに直接咬まれることで起こると考えられていました。しかし、2017年に、野良猫に咬まれて感染した例と、飼い犬の介護をしていて感染した例が報告され、哺乳動物からヒトへの直接感染による感染拡大が懸念されるようになっています。
厚生労働省は、ペットへのマダニ駆除剤の使用を推奨しています。
■犬バベシア症
バベシア原虫が赤血球に寄生、破壊することにより貧血、発熱、食欲不振や黄疸などがあらわれ、死に至ることもある恐ろしい病気です。治療を行っても、バベシア原虫が体内から完全に消失することはありません。
■猫ヘモバルトネラ症
猫の赤血球表面に寄生するヘモバルトネラというリケッチア(細菌)が原因となり、貧血、発熱、元気消失などの症状がみられます。咬傷のほか、マダニが媒介する感染症です。
■ライム病
マダニからペットや人にも感染。犬では主に神経症状・発熱・食欲不振などの症状が、人では、感染初期に遊走性紅班、その後皮膚症状・神経症状・関節炎などの症状がみられるようになります。
散歩などから帰ったら、犬や猫の体表をチェックすることが大切です。特に頭・耳・目のふち・お腹・足の指の間背中などの皮膚の薄い箇所は要チェックです。
駆虫の方法
駆除剤は動物病院でのみ処方できるお薬を使用します。
【お薬をあげるタイミング】
犬・猫、または症状により使用方法が異なりますので獣医師の指示通りに処方してください。