手術前に必要に応じて血液検査を行います。 手術には麻酔が必要になるので、術前に麻酔に対する危険性がない事、また出血を止める仕組みが正常に機能している事を血液検査で確認します。麻酔前に鎮静剤という眠くなる薬を注射します。痛み止めの処置も同時に行います。
手術中は酸素飽和濃度(血液中に酸素が十分にあるかどうかを見る機械)や心電図などを必ずチェックします。
手術は超音波凝固切開装置等を使い、極力動物に負担のないように心がけています。1週間後に抜糸を行います。1日だけの入院が必要です。
- 年をとってからの乳腺腫瘍(悪性の場合は乳癌)の確率が低下します。(但し、2回目の発情が来る前です。)
- 2回目以降は確率は変わらないと言われています。
- 特に1回目の発情が来る前に手術をすると確率がかなり低くなると考えられています。
- 子宮の病気になりません。
- ワンちゃんはネコちゃんよりも子宮の病気(子宮内膜炎、子宮蓄膿症)にかかりやすいのです。
- 発情がこなくなり、出血がなくなります。(発情の際には陰部より出血がありますが、そのわずらわしさがなくなります。)
- 妊娠の心配がなくなります。(発情期にオスに付けまわられることもなくなります。)
- 発情がこなくなり、変な声で鳴くことがなくなる事が多いです。 (ワンちゃんのように出血することはありません。)
- 発情中の不適切な場所での排尿がなくなります。
- 年をとってからの乳腺の腫瘍(ネコの場合は80%は乳癌)の 確率が低下すると言われています。 (避妊していないネコは避妊しているネコの7倍乳腺腫瘍リスクが高いと報告されています。)
- 妊娠の心配がなくなる。(特に外出自由の子はいつ妊娠するかわからないので)
- 交配による感染症(ネコエイズなど)の心配がなくなる。
睾丸を摘出する手術です。
去勢したオスはホルモンの影響を受けなくなります。本来あるべきものを取ってしまうと、何か悪影響があるのではないかと考える方もいらっしゃると思いますが、医学的に悪影響はないと証明されています。
- 年をとってからの前立腺の病気(前立線の肥大など)がなくなる。
- 年をとってから睾丸の腫瘍がなくなる。(特に陰睾の子)
- 年をとってから肛門周囲腺腫(肛門のところにできる腫瘍)が減少する。
- 性格が穏やかになる事が多い。(オス同士のケンカが少なくなる。)
- おしっこをひっかける(マーキング)事がなくなる事が多い
- 発情中の不適切な場所での排尿がなくなります。
- おしっこの臭さがかなり減る。
- ケンカをしなくなる事により、感染症(ネコエイズなど)にかかる確率が確実に減る。