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セミナー・勉強会
2021.10.06
進行性脊髄軟化症について論文・記事を読みましたので、簡単にお話いたします。
「椎間板ヘルニア」はみなさんご存じですか?
ダックスちゃんやトイプードルちゃんに多いですね。
足がふらつく、腰が曲がっている、触ると痛がる、などの症状があり、いつもと様子が違うのですぐに気付きやすいのが特徴です。
今回お話する進行性脊髄軟化症は、「ヘルニアだと思って様子見てたらどんどん悪化してきたぞ!?」という病気です。
この病気は、発症から5日以内にほとんどが死に至ります。脊髄がだんだんと溶けていき、後ろ足から始まった麻痺は、前足、首と進み、呼吸ができなくなり、最後は・・・といった具合です。あっという間ですよね。
原因は今のところ分かっていません。ある日突然起こりえます。
以前は安楽死することの多かった病気ですが、今は手術で命を取り留めることが出来るようになりました。当院では行っていない手術ですので、必要な場合はご紹介させていただきます。
今回の論文では、その手術の成績が非常に良く、症状が分かってから即日の手術が肝心であるとの報告が書かれていました。当院でも、少しでも進行性脊髄軟化症が疑われる際には、積極的にご提案していこうと思います。